ニコ技深圳観察会感想・まとめ1

今回参加したニコ技深セン観察会の感想を書きたいと思います

ニコ技深セン観察会の概要ですが現地集合、現地解散、自己責任での参加が前提となります

時期的に期末で平日ということもあり本当に行きたい人のみ参加が前提の大人の社会科見学です

 

電気街(華強北)沙井商城等の感想は今回割愛したいと思います

 

見学場所ですが

1日目:基板製造工場、プラ成型工場、金型工場、組立工場、

2日目:スタートアップ各社(ロボホンっぽいいかにも中国!的なものからKandaoのように非常に良く作りこまれた会社まで)、スタートアップ集積地、Seeed

3日目:HAXSegMakerでのワークショップ

 

行く前までの深センに対するイメージとして人が多くうるさい

コピー品等が多く出まわている、WeChatpay等支払いアプリがあるが日本のNFCを用いたシステムの方が使いやすい等等

まあ中国は後進国というイメージを持っていました

結果として良い意味でイメージを打ち壊され、モチベーションを上げることが出来たと感じています

 

今回の観察会はただ街を見て説明をしてもらい、歩き回って華強北と羅湖でガジェットとパチモンを買うというありふれたツアーではなく企業を周って街の成り立ちを学ぶと共に様々なサービスを見て一緒に体験(遊ぶ?)事ができました

 

街の様子から

まず熱気がすごい!売る側、買う側共に活気があり景気が良いという事は素晴らしく何かいるだけで楽しくなりますね

昨年の経済成長率は深セン8%というのも納得しました

また人がゆったりとしていて中国人っぽくない(イメージ)収入の余裕は人に余裕を持たせるという事を実感しました

様々な地方から出稼ぎに来ること、外国人滞在者も多いことから食べ物も非常に美味しいと感じましたし安い!でもスタバは日本より高い(笑)

あと観察会での食事は40人以上の大所帯ですがほとんどの店で予約なしで問題なく入れることがデカい国なんだと常識を壊されました

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エコシステムってものを体感した

最近多くの書物やニュースでエコシステムを構築する、エコシステムが機能する環境…

という言葉を感じましたが深センを見て理解しました

華強北の部品街の裏には発送オフィスがあり夕方から夜間にかけて大量の荷物を送りだしています。その周囲には梱包用品店があり雑多なイメージですが完成された街でした

南山地区は世界的企業といっていいTencent百度の本社ビルがありその中間にスタートアップオフィス街(丸の内と八重洲を足したくらいの規模)があり毎日何かのイベントが複数行われているようです。

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中には法律事務所、アクセレーターやインキュベーターオフィスが満載

オフィス街の外周は中国各地の大学のサテライト校舎が点在しており

学生のうちに起業→投資してもらう→大手に買収される

という起業成功物語を1地区に集約し水戸黄門のようにパターン化してしまう究極に無駄を省いたモデルがここ深センのエコシステムだと感じました

言い方を変えると良い豚の子を選別して、上手に育て、最後には美味しくいただきます!

という養畜場といえるのではないでしょうか

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党と一緒に起業しよう! ネタですよね(笑)

 

日本人が経営する深セン企業 JENESIS

今回お忙しいところ時間を割いていただいた藤岡さんが経営するEMS企業

設備も十分日本の基準をクリアできるよう手が入れられておりました

アフターフォローも行って日本人に対応してもらえ様々なタブレット機器を開発していて価格は中国レベルとなればメリットも大きいと感じます

また他との差別化として客側への選択肢を提示する。当たり前のようで日本企業も忘れがちな事を行っていました

深センを熟知し、自分たちがどの様な物を作っているかしっかり理解していないと出来ない優良な企業という感想でした

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